Midjourney のパラメータ設定

Midjourney とは

Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストから画像を生成することができる新しいサービスです。このサービスは、非常に高度な AI 技術が使用されており、テキストから高精度の画像を生成することができます。 また、ユーザーインターフェースがわかりやすく、誰でも簡単に画像生成できることも大きな特徴になります。

Midjourney は Discord を通じて利用します。チャットルームへ参加し、命令文を入力することにより、手軽に画像の生成することができます。

コマンド概要

チャットルームで使用可能なコマンドは、以下のようなものがありますが、画像生成するうえで使用コマンドは、基本的に /imagine のみになります。

コマンド 説明
/imagine 指定されたプロンプトに基づいて画像を生成する。
/help Midjourney ボットに関するガイダンスと情報を提供する。
/info プロファイルの詳細、プラン、使用状況を表示する。
/private ジョブをプライベートモードにする(月額で20ドルを追加する必要あり)
/public ジョブを公開し、すべての人に表示する。
/fast コストを抑えながら、より早く結果を提供する。
/relax 無料で遅い画像生成を行う。(標準プランと企業プランのみ)
/subscribe ボットをサブスクライブする。
/show 任意のジョブを取得する。

パラメータ概要

それでは、画像の生成方法を変更する命令文である /imagine は、様々なパラメータを付与することにより、生成画像に関して指示を出すことができるようになっています。 パラメータは命令文の末尾に追加し、一つの命令文に複数のパラメータを付与することもできます。

要約 パラメータ 説明
アスペクト比 --aspect または --ar 世代のアスペクト比を変更する。
カオス --chaos <number 0~100> 結果の多様性を変更する。
高速モード --fast 高速モードを使用してジョブを実行する。
画像の重み --iw <0~2> テキストの重みに対比した画像の命令文の重みを設定する。
No --no 否定条件を指定する。
品質 --quality <.25、.5、1>、または --q <.25、.5、1> どのくらいのレンダリング品質の時間を費やすかを指定する。
ゆったりモード --relax ゆったりモードを使用してジョブを実行する。
繰り返し --repeat <1~40> または --r <1~40> 単一の命令文で複数のジョブを作成する。
シード --seed <integer between 0~4294967295> シード番号を指定することにより、そのシード番号から生成された画像と似たものが生成される。
停止 --stop <integer between 10~100> プロセスの途中でジョブを終了する。早い段階でジョブを停止すればするほど、よりぼやけ、鮮明ではない結果が生成される。
様式 --style <raw> Midjourney モデルバージョン 5.1 または 5.2 に切り替える。
--style <4a、4b、4c>《Midjourney モデルバージョン 4》
--style <cute、expressive、original、scenic>《niji モデルバージョン 5》
様式化 --stylize <number> または --s <number> Midjourney のデフォルトの美的様式がジョブにどれだけ強く適用されるかを指定する。
タイル --tile パラメータは、シームレスなパターンを作成するために繰り返しタイルとして使用できる画像を生成する。
ターボ --Turbo 現在の設定を上書きし、ターボモードを使用してジョブを実行する。
奇抜さ --Weird <number 0~3000> 実験的利用。珍しい美学を探る。
niji --niji アニメ様式のイメージに焦点を当てた代替モデルの使用有無を指定する。
バージョン --version <1、2、3、4、5、5.1、5.2> または --v <1、2、3、4、5、5.1、5.2> 使用するバージョンを指定する。

詳細

アスペクト比 (--aspect または --ar)

世代のアスペクト比を変更します。

  • 設定可能値: <任意の値> (バージョン 5、5.1、5.2)、1:2~2:1 (バージョン 4)
  • デフォルト値: 1:1

night view of new york --ar 16:9:

以下によく使用されるアスペクト比を挙げます。 今回はすべて横向きの画像を例に記載していますので、必要に応じて縦横を反転させてください。

ディスプレイ:

素数 アスペクト比 説明
1920 x 1080 16:9 高解像度テレビ、プレゼンテーション、ソーシャルメディアのカバー写真で広く見られる。
1280 x 720 4:3 写真やフィルムで使用されており、標準のHD形式に準拠している。
1080 x 1080 1:1 InstagramFacebook 等のソーシャルメディアの投稿で広く使われている。

写真:

写真サイズ アスペクト比 推奨画素数 説明
ましかく 1:1 1074×1074 スナップ写真やソーシャルメディアプロフィール画像などによく使われる。
L 3:2 1524×1074 日本において一般的な写真プリントのサイズ。
2L 3:2 2138×1536 L版の2倍の大きさでポートレート写真や小さなアートワークを表示するために使われる。
6切 5:4 3036×2434 記念写真や大きなアートワークの印刷でよく使われる。
4切 5:4 3602×3000 六つ切より一回り大きな記念写真や大きなアートワークの印刷で使われる。
A4 5:7 3544×2516 標準的なチラシのサイズ。
A3ノビ 2:3 6655×4533 標準的なポスターサイズ。
A1 5:7 9933×7016 屋外広告や、交通量の多い場所のディスプレイ等で使用される。

カオス (--chaos <number 0~100>)

結果の多様性を変更します。高い値を設定すればするほど、より異常で予期せぬ成果物を生み出します。

  • 設定可能値: 0〜100
  • デフォルト値: 0

kitten basking in the sun:

kitten basking in the sun --chaos 50:

kitten basking in the sun --chaos 100:

高速モード (--fast)

高速モードを使用してジョブを実行します。

画像の重み (--iw <0~2>)

テキストの重みに対比した画像の命令文の重みを設定します。

kitten basking in the sun --in 0:

kitten basking in the sun --iw 2:

No (--no)

否定条件を指定します。例えば、--no plants と指定すると植物が生成画像に表示されないようにします。

kitten basking in the sun:

kitten basking in the sun --no plants:

品質 (--quality <.25、.5、1>、または --q <.25、.5、1>)

どのくらいのレンダリング品質の時間を費やすかを指定します。高い値を設定するとより多くの GPU を使用するため、所要時間より短くなります。

  • 設定可能値: .25 .5、1
  • デフォルト値: 1

ゆったりモード (--relax)

ゆったりモードを使用してジョブを実行します。

繰り返し (--repeat <1~40> または --r <1~40>)

単一の命令文で複数のジョブを作成します。--repeat は、ジョブを迅速に複数回再実行したい場合に有効となります。

シード (--seed <integer between 0~4294967295>)

Midjourney ボットは、画像を生成するための前段階として、シード番号を発行し、それに紐づける形でアナログテレビの砂嵐のような視覚ノイズを作成します。 通常、シード番号は画像ごとにランダムに生成されますが、--seed または --sameseed パラメータで指定することもできます。 命令文にシード番号を指定することにより、そのシード番号から生成された画像と似たものが生成されます。

  • 設定可能値: 0~4294967295 の整数
  • デフォルト値: <ランダム値>

使用法: 1. 使用したい生成画像を確認し、「リアクションを付ける」のアイコンを押下します。 Spider-Man overjoyed after winning the lottery: 2. "envelop" と検索し、手紙のアイコンを押下します。 3. 少し待つと応答が返ってくるので、seed 値を確認します。 4. 先ほど確認した seed 値を --seed パラメータの値に指定し、再度画像生成を行うと、指定したシードの視覚ノイズが適用された結果が表示されます。 Spider-Man overjoyed after winning the lottery --seed 987614224 --ar 16:9:

停止 (--stop <integer between 10~100>)

プロセスの途中でジョブを終了します。早い段階でジョブを停止すればするほど、よりぼやけ、鮮明ではない結果が生成されます。

  • 設定可能値: 10〜100
  • デフォルト値: 100

様式 (--style <raw>)

Midjourney モデルバージョン 5.1 または 5.2 に切り替えます。 ・--style <4a、4b、4c>《Midjourney モデルバージョン 4》 ・--style <cute、expressive、original、scenic>《niji モデルバージョン 5》

  • 設定値: 4a、4b、4c <モデルバージョン 4>
  • デフォルト値: 4c <モデルバージョン 4>

kitten basking in the sun --niji:

kitten basking in the sun --niji --style cute:

kitten basking in the sun --niji --style scenic:

様式化 (--stylize <number> または --s <number>)

Midjourney のデフォルトの美的様式がジョブにどれだけ強く適用されるかを指定します。

  • 設定可能値: 0〜1000
  • デフォルト値: 100

kitten basking in the sun --stylize 0:

kitten basking in the sun --stylize 1000:

タイル (--tile)

パラメータは、シームレスなパターンを作成するために繰り返しタイルとして使用できる画像を生成します。

dragon --tile:

出力された画像を繰り返し表示してみると、上下のタイルがつながっていることが確認できます。

ターボ (--Turbo)

現在の設定を上書きし、ターボモードを使用してジョブを実行します。

奇抜さ (--weird <number 0~3000>)

実験的利用。珍しい美学を探る。

kitten basking in the sun --weird 0:

kitten basking in the sun --weird 3000:

niji (--niji)

アニメ様式のイメージに焦点を当てた代替モデルの使用有無を指定します。

バージョン (--version <1、2、3、4、5、5.1、5.2> または --v <1、2、3、4、5、5.1、5.2>)

使用するバージョンを指定します。

参考資料

docs.midjourney.com threwthelookingglass.com